- HOME
- >
- 次世代郊外まちづくりとは?
次世代郊外まちづくりとは?
地域の皆さまと一緒に、住民が生き生きと快適に暮らしていける
新しい郊外住宅地の実現を目指します。
1960年代に始まった高度経済成長に合わせ、都市へ集中する労働人口の受け皿として、郊外住宅地は大都市近郊に開発されてきました。一般的に郊外住宅地は、都心へのアクセスが良く、自然環境に優れ、鉄道駅を中心として整備された都市基盤と良好な環境の住宅地、生活を支える商業施設や子どもたちのための教育環境も整っています。
しかし、そんな大都市近郊の郊外住宅地が、いま危機を迎えています。わが国が迎える戦後初めての人口減少社会、そして世界中のどこの国も経験してない超高齢社会がやってきます。経済の発展と都市への人口集中、都市の拡大を前提に開発された郊外住宅地、その都市基盤や生活インフラは、都心へ通勤する現役世代が住まい、暮らすことを中心につくられてきました。
若くて元気で、きれいで安全な郊外、そんなイメージが強かった郊外住宅地も、住民の高齢化と建物などの老朽化、そしてライフスタイルや住まい意識の多様化による若い世代の郊外離れなどに伴い、まちが活気を失い、衰退してしまうのではないかと危惧されています。
上記の問題意識から、横浜市と東急電鉄は、2011年に「郊外住宅地とコミュニティのあり方研究会」を立ち上げ、郊外住宅地における社会課題解決に向けた検討を進めてきました。検討を進めた結果、郊外住宅地を持続発展させていくためには、高齢者が安心して暮らし続けられる仕組みをつくり、同時に若い世代を惹きつけていく新たな魅力を再構築するハード・ソフト両面の施策を実現していく必要があるという結論に至りました。
これらの議論を踏まえ、2012年4月、横浜市と東急電鉄は「既存のまち」の暮らしやコミュニティを重視しつつ、新たな発想でこれからの時代に合った郊外住宅地に再生させていく「次世代郊外まちづくり」の取り組みを公民共同で推進することに合意し、包括協定を締結しました。
さらに2017年4月に第二期協定を、2022年4月に第三期協定を更新し、共同での取り組みを引き続き進めると共に、「次世代郊外まちづくり」の成果を、地域の特徴にあわせて、東急田園都市線沿線のその他の地域へ展開していきます。
協定内容(2022年4月更新)
1、目的
既存の郊外住宅地において、人、暮らし、コミュニティを最重要視し、地域住民や地域活動団体、大学、研究機関、民間事業者等との連携、協働により、「次世代郊外まちづくり基本構想」(平成25年6月策定)の考え方にもとづく持続可能なまちづくりを共同で推進
2、対象エリア
横浜市北部地域の東急田園都市線沿線の郊外住宅地を対象とする
3、取組事項
次に掲げる事項について、地域の特性を活かし地域循環を創出し、SDGs及び脱炭素社会の推進や多様性の視点等を踏まえて取り組むものとする。
(1) 田園都市で多世代かつ多様な住民が、暮らし、働き、楽しみ、交流し、活躍するまちの実現に関する事項
(2) その他、甲乙連携による取組が必要と認められる事項
4、協定有効期限
5年間(令和4年4月1日から令和9年3月末日まで)
目指すまちの姿
コミュニティ・リビングの考え方のもと、交流拠点がまちに点在することで、新しい「つながり」が生まれ、住民や地域の企業等の交流や活動も活発になることが期待できます。また、住民や企業の想いやスキルを地域に活かすことで、様々な方がまちに関わり、暮らしもより豊かになっていくと考えています。それらを踏まえ、「次世代郊外まちづくり」は自由で豊かなライフスタイルの実現に向け、取組を進めていきます。
ニュースリリース
- 横浜市と東急電鉄が「次世代郊外まちづくり」の推進に関する協定を締結(2012年)
- 「次世代郊外まちづくり」の第1号モデル地区をたまプラーザ駅北側地区に決定
- 横浜市と東急電鉄が共同で進めるまちづくりの包括協定を更新(2017年)
- 横浜市と東急株式会社が共同で進めるまちづくりの包括協定を更新(2022年)