イベントレポート
2015.05.08(金)
親子であそぼう!プログラミング ーたまコネKidsプロジェクトー
タイトルだけ聞くとなんだか難しそうな響きの「プログラミング」。
しかしプログラミングを通した子どもの教育プログラムは、2012年度からの新学習指導要領に基づき中学校の技術家庭科で必修化されたため、昨今かなり注目されています。
今回このイベントを企画したのは、たまプラ・コネクトのITチームの千葉恭弘さんと、立山徹さん。
右:立山徹さん 中央:千葉恭弘さん お二人の丁寧な指導で子ども達はみるみるうちに上達
「Scratchi(スクラッチ)」というアメリカのマサチューセッツ工科大学で開発された子どものための教育プログラムを使い、ブロックを組み合わせるようにしてプログラムを作成していきます。この技術を発展すれば、リアルなロボットを思い通りに動かすこともできるという本格的なもので、プログラミングの基本を学びながら自分でオリジナルのゲームを作成することができます。
3月28日(土)に開催したこのイベントの参加者は、小1と小3の男の子があわせて3人。
パソコンにソフトをインストールして、スタートします。
ソフトを立ち上げると、さっそく画面上に「スプライト」と呼ばれる猫のキャラクターが登場します。この「スプライト」は猫以外に動物、人、モノ、乗り物などを好きに選択でき、動き、見た目、音や動きを思い通りに設定することができます。これがなかなか難しい。というのも、子どもが考える動きをそのまま「スプライト」がするためには、動きの順序、実行するためのコマンドを正しい手順で設定しなくてはならないからです。
「これが子どもの教育にプログラミングが取り入れられている理由」と語る、千葉さん。「スプライトを動かしたい!」という遊びの延長が、子どもが筋道を立てて物事を考える「論理的思考」を鍛えることにつながるのです。
とはいえ、子ども達にとってこれは遊び。いくつか実際にプログラミングしているうちに、あっという間に子どもたちは自由自在に「スプライト」を動かせるようになり、最後に出題された練習問題もあっさりクリア。その間、わずか1時間。
それぞれの「スプライト」と背景、動きにストーリーをつけ、お互い作り出した世界を見せあい喜びあっていました。
自由に動き出す「スプライト」を目にした子どもたちの目はキラキラ輝く
この取り組みは単にプログラミング技術を身につけることが目的ではなく、子どもの興味関心や遊びを通して考える力をつけること。そのサポートができればとたまコネITチームの二人は考えています。
参加した子ども達も一緒に参加したお母さんも「楽しかった」「またやりたい」と、まだまだ作業したい様子。
今後は応用編としてゲームの作成やロボットづくりなども展開する予定です。小学生以上のお子さんをお持ちのご家庭にとって注目のイベントが、またひとつたまプラーザに生まれた瞬間となりました。
5つの課題をクリアして自由に動き出した「さかな」さん
取材・レポート=たまロコ 遠藤聖子