イベントレポート
2019.07.08(月)
元石川高校「アントレプレナーシップ」授業で中間発表が行なわれました
神奈川県立元石川高校では、2年生の選択教科の一つとして「アントレプレナーシップ(以下、アントレ)」を開講しています。「アントレ」は、これからの社会をたくましく生きる力を醸成することを目的とした同校独自の授業。教員だけでなく企業、大学、地域とも連携しながら、毎週水曜日の4時間目と、木曜日の5時間目(計120分)に実施されています。
次世代郊外まちづくりでは、昨年度からアントレ授業を通して高校生と一緒にたまプラーザのまちづくりについて考えています。
今年の課題テーマとして私たちが提示したのは「高校生にまちの情報を届けるためには?」。5月8日(水)に行われた初回授業では、「どうすれば『次世代郊外まちづくり通信』を高校生に届けられるか、たまプラーザのまちづくりに興味を持ってもらえるか」と高校生に投げかけ、6月6日(水)はその中間発表でした。
発表は10班が半分に分かれ、2つの教室で同時並行。次世代郊外まちづくりのメンバーも2つに分かれ、1班につき5分間の発表内容を聞いて感想や要望を高校生に伝えました。
皆さんの解決策は実に10班10色。動画やインスタグラム、交通広告を活用したプロモーションを考えたチームもあれば、紙面アイデアを考えたチーム、紙とWebの連動を提案する班や、高校生が情報を得られるたまり場をつくるための呼び込み策を提案する班もありました。課題を解決することでまちの活性化や多世代交流につながり、たまプラーザが住み続けたいまちになる、というビジョンのもと、なぜ通信が高校生に届かないかの現状分析をしたうえで仮説を立て、なかには実際にサンプルをつくって紹介してくれた班もありました。
その中で印象的だったのは、多くの高校生がまちづくりに関心を持ち、自らの意見やアイデアを生かしたいと考えていることです。発表後に「ホームページを実際に僕たちでデザインできますか」という質問が出るなど、この課題に意欲的に取り組んでいることも伝わってきました。実際、WISE Living Labに足を運んでくれた班もあります。担任教諭に聞けば、授業以外でもSNSで連絡を取り合い打ち合わせをしたりしていたそうです。
この日、私たちからは、最終発表で具体的な解決策を提示するために必要なことや、もっと掘り下げて欲しいことなどをお伝えしました。他の班のプレゼンテーションを聞いたことで互いのアイデアを高めあってさらなる化学反応も起こるのではないかと思います。3週間後の最終発表が楽しみです。