イベントレポート
2019.12.25(水)
「小商い講座~好きを活かす、私が暮らす街で。~」がスタートしました
2019年10月27日、自分が暮らす街でスモールビジネスを始めたい方向けの講座がスタートしました。この講座は、次世代郊外まちづくりの2019年度活動方針「田園都市で暮らす、働く」のもとで開催されるイベントやセミナーのひとつです。専門家や実践者の話を聴き、自分のビジネスプランをつくるまでの全3回。第1回は事業プランの立案について。
最初に、創業支援を事業展開している関内イノベーションイニシアティブの代表取締役の治田友香さんからのお話がありました。
働き方やお金に対する価値観が変化する中で、若い人やこれからリタイアして地域に出ようとしている人を問わず、多くの人が小商いや副業に注目しています。そこには、初期投資が少なくて失敗したとしてもリスクがない身の丈に合ったビジネスをやることや、いまの仕事を続けながら週末や夜の時間を活用し自分がやりたかったことを実現させようと考える人が増えている背景があります。
とはいえ、予算も人員も確保されたうえで事業を組み立てていく会社組織と違って、小商いは初期投資の調達も、事業を継続するかどうかも、すべて自分で判断しなければならず、簡単なことではありません。しかし小商いで楽しく生き生きと働いている人もたくさんいます。治田さんは、「この講座で様々な小商いを知って、自分に合った働き方を見つけてください。また、自分と同じように考えてこの講座に参加した人たちとの仲間づくりの場でもあると思って、受講を楽しんでください」とエールを送りました。
次に、中小企業診断士でMino’s Business Consulting 代表の安永麻実子さんから、マーケティングや収支計画、スケジュール等、事業プランの作り方の講義がありました。全国通訳案内士でもある安永さんご自身、週末起業で外国人向けに関内の街歩きツアーを行っているそうです。
安永さんから、事業プランを作る前に取り組むべきこととして次の3つの解説がありました。
1. 自分に何ができるかを見つける
2. 事業内容を検討する
3. 起業アイデアの実現性を確認する
特に1は、「今までやってきたこと」「好きなこと・気になっていること」「続けられること」のすべてに当てはまると成功が期待できる、と安永さんはアドバイスします。自分では当たり前のようにやっていることが、実は強みかもしれず、自分で分からなければ周りの人に聞いてみることも新しい気付きになります。
十分に検討できたら、次は事業プランです。安永さんは、「大切なのは頭の中で考えていることを紙に書いてみること」と強調しました。「書くことで曖昧な点人に伝わりにくい点、全く想定していなかった点が見えてきます。それが、事業を押し上げることに役に立ちます。ごりごり考えてどんどん良くしてください」(安永さん)。
今回受講した方々の中には、若い頃にフリマやネットショップをやったことがあり「子育てが終わったいま、セカンドキャリアとして何かやってみたい」という方や、「会社員としていろんなビジネスとかかわる中で、こんなサービスがあったらいいのになと思うことがある」とローカルビジネスを考えている人、仕事で高齢者向けのサービスに従事し「引退後は個人として高齢者のお手伝いがしたい」と準備をしている人などがいました。皆さん、熱心に講義を聞いていました。
受講者は、次回の先輩起業家らのお話を聞いた後、第3回で自らのプラン発表を行います。