イベントレポート

2024.03.13(水)

第30回「子ども・子育てタウンミーティング」が開催されました

 2024年1月20日(土)、横浜市たまプラーザ地域ケアプラザ(以下、地域ケアプラザ)で第30回「子ども・子育てタウンミーティング」が開催されました。今回は「たまプラーザで育つ・はばたく」をテーマに、たまプラーザで育った映画プロデューサーの伴瀬萌さんによるトークショーが行われ、会場には59人、オンラインでは42人の計101人が参加しました。当日は、この活動に賛同してくれている地域の動画配信スタジオの協力でYouTubeのライブ配信を行い、アーカイブで他の日時にも視聴できるようにしました。
 トークショーでは、まちぐるみの子育てのメンバーの進行のもと、伴瀬さんとたまプラーザというまちや人との関わりについて、映画の世界やプロデューサーという仕事について、出産前後の仕事との関わりについてなど、様々な角度からお話しをしていただきました。

たまプラーザでの思い出
 子どものころにたまプラーザへ引っ越して来て以来、幼少期から社会人になるまでをたまプラーザで過ごしたという伴瀬さん。たまプラーザでの思い出として、小学校時代に近所で遊んだ話や、ロケットハウスやたまプラーザ夏まつりの思い出を語っていただき、中には「たまプラーザ駅へ向かう途中、東急百貨店の2階屋外の通りに出窓みたいなものがあって、そこには季節ごとに替わる素敵な飾りがありました。私はそれがとてもとても好きでした。」「今の若い子はデザインに触れる機会が多いので、デザインの感性のある人が多いと言いますが、私たちもたまプラで小さいころから豊かなものに触れていたのかなと思いました。」とのお話もありました。

映画の道に進むきっかけ
 現在、映画プロデューサーとして活躍する伴瀬さんは、幼いころから映画には触れていたものの、初めは特別好きというわけではなかったといいます。そんな伴瀬さんが映画制作に興味を持ったきっかけは、「中学時代に映画のメイキング映像を見て、今まで見えていた作品の裏側にもたくさん人がいるということを知り、制作の裏側の仕事に興味を持ちました。」とのことです。
 そして、映画の道に進もうと決めたきっかけについては、「高校生の頃は「大学=研究するところ」というイメージを持っていました。そして、自分が何を研究したいか考えた時、映画なら歴史も学べるし研究しても楽しそうと思ったので、映画が学べる大学に進学しようと決めました。」と語ります。学校や就職先で第一希望が叶わなかったことについて「私は、自分に与えられた環境の中でどれだけ楽しめるかという風に考えるようにしていて、自分にはその考えが合っていたし、実際に行くことになった大学や就職先も自分に合っていたなと思います。」と、自身のこれまで歩んできた道を捉えているそうです。

今の仕事と妊娠・出産について
 映画プロデューサーという仕事について、伴瀬さんが関わった「帝一の國」「万引き家族」「マイスモールランド」「怪物」などをもとに、それぞれどんな仕事を担っていたのか、その難しさなどを具体例を挙げながらお話いただき、まさに伴瀬さんが中学生時代に見ていた映画制作の裏側のような話に、私たちも引き込まれていきました。
 近年お子さんを出産された伴瀬さんは、撮影のお仕事と妊娠期間中の過ごし方について、「妊娠が分かってからすぐ伝えたら、上司や周囲の方々もすごく理解があったので、身体に負担のないような仕事に振り分けてもらえました。」と、当時の様子を振り返りました。また、なんと出産当日にカンヌ映画祭の受賞が決まり、旦那さんのサポートも受けながら、伴瀬さんが特別に思っていた、プロデューサーとしてカンヌ映画祭への出席を果たすことできたそうです。

最後に:参加者からの質問に対して
 まちぐるみの子育てのメンバーである進行者からは「自分たちの活動はこのたまプラーザというまちにおいて‟まちぐるみの子育て“を実現していくこと」と話したうえで、「もしこのまちに住んだことのない方にたまプラーザというまちを紹介するとして、自身が育ったたまプラーザはどんなイメージですか?」という質問に対して、伴瀬さんは「子どもの頃から今でもあまり変わっていない。小学校の校歌にもあるようにずっと緑が多いというイメージがあり、田園都市という感じ。団地と団地との間に芝があったりセミもいたり、緑が多いことが住む人の余裕にもつながっているのではないかと思います。」と回答されていました。
 また、これからどんなことにチャレンジしていきたいですかという質問に対しては、「原作のないオリジナル映画もやりたいし、自分が企画した作品もゆくゆくは作っていきたいです。」と、復帰後の意気込みを語っていただき、トークショーは盛況の中閉会しました。

 「子ども・子育てタウンミーティング」は、2021年度から地域メンバーが主体となって運営・開催しており、来年度以降も同ミーティングの開催を予定しています。

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