イベントレポート

2025.07.14(月)

第33回「子育てタウンミーティング」が開催されました

 2025年3月14日(金)、WISE Living Labで第33回「子育てタウンミーティング」が開催され、地域で子ども・子育てに関わるさまざまな組織、団体、学校などから19人のメンバーが参加しました。

 今回は一般社団法人Omoshiroの武田さんを講師にお迎えし、「ヤングケアラー」についての講義とグループワークが行われました。

 前半の講義では、実際にあったヤングケアラーの事例やOmoshiroの支援の取組内容が紹介され、ヤングケアラーが直面しやすい問題やその背景についてお話しがありました。
実際の事例や市の実施した実態把握調査の結果から、ヤングケアラーである子どもの多くは「自分がヤングケアラーであるという自覚がない」「自分が何に困っているか分からない」という実情があることや、周囲にいる大人が気を配るべきことについてお話しがありました。
 「いつケアラーになるかは子どもたちも家族も私たちも、誰も分からない。だからこそ、周囲の大人がすべての子どもたちに心を配り、安心して相談できるように、「ケア」を悪者にしない、彼らの話したいことを聞くことで必要な支援を届けきる、そんな関わりが大切である。」と投げかけがありました。

 後半のグループワークでは、ヤングケアラーの事例に対して、「ケアラーの子どもが本当の気持ちは何だったのか?」「自分だったらどんな声掛けをするか?」について、各グループで意見を出し合いました。参加者の感想としては、「寄り添うことの難しさ、ヤングケアラーにも色々なパターンがあるということを知れた。」「他人の物差しと自分の物差しが違うことがわかった。」「会っている人だけでなく、その後ろにいる家族についても考えることが大事だと気づいた。」「地域と連携していくことが大事だと感じた。」といった声がありました。
 今回の「ヤングケアラー」に関する講義やグループワークを通し、既にヤングケアラーになった子どもだけでなく、突然ヤングケアラーになってしまった子どもにも心を配り気づいてあげられるためにも「子育てタウンミーティング」が目指す地域での「顔の見える関係性づくり」が大切なことだと改めて実感する機会となりました。

 「子育てタウンミーティング」は、2021年度から地域メンバーが主体となって運営・開催しており、今年度は7/29(火)に同ミーティングの開催を予定しています。

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