イベントレポート

2013.02.14(木)

次世代郊外まちづくりをみんなでつくっていく オープンワークショップ

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冬晴れの1月18日(金)、19日(土)、たまプラーザテラスにて、「次世代郊外まちづくり」のオープンワークショップが開催されました。2012年10月から地域住民の皆さまと一緒に始まった「次世代郊外まちづくりワークショップ」の検討内容や、ワークショップ参加者の皆さまから出たアイディアをパネル展示し、より多くの皆さまにご紹介していくとともに、これまで参加できなかった住民の方々にもその内容を広く知っていただこうというもの。
同時にまちの人々からも広く「次世代郊外まちづくり」についてのご意見や「今後のたまプラーザがこうあってほしい」という声を募りました。風は冷たいもののよく晴れた青空の下、たまプラーザテラスを訪れた人々に向けて開かれたワークショップとなりました。

パネル展示とまちカフェ

たまプラーザテラスの駅前広場、ステーションコートには、パネル展示のスペースと、まちカフェが設けられました。立ち寄った方々がこれまでの「次世代郊外まちづくり」の取り組みの流れを一望できるよう写真とパネルが張られ、ワークショップでつくられたまちの課題や様々なアイデアが書き込まれたモデル地区の「意見地図」や、まちの将来をイメージしながら描いた「未来を語る12の物語」が解説付きで展示されました。また、この日訪れた方々からもさまざまなご意見をいただけるようにと、温かい飲み物を用意した喫茶スペースも設置。

ブースに立ち寄った方からは、「各戸に配布される『次世代郊外まちづくり通信』を見ていたもののよく内容がわかっていなかったが、こんな風に展示してあるとわかりやすく面白そう」、「もっとこんな風に若い人と交流できる場が欲しい」といった声があがっていました。 また、「私たちがたまプラーザに移ってきた頃、同じようにまちづくりをしてきたのだ」という過去の体験をお話される方もいらっしゃいました。風の冷たい日ではありましたが、こうした活動に関心をもっていただくきっかけになったようです。

たまプラーザに根付くダブルダッチ

また、たまプラーザテラスの奥にあるフェスティバルコートで、このオープンワークショップを盛り上げたのが、ダブルダッチの催しです。ダブルダッチとは、二本の大縄をまわしその中でジャンパーが技を交えながら跳ぶダンスパフォーマンスのこと。プロのダブルダッチグループ「REG-STYLE」のエネルギッシュなパフォーマンスに始まり、ママによるダブルダッチグループ「なわプラーザ」の体験ステージ、そしてハイレベルな中学生のパフォーマンスと会場を盛り上げました。

実は、このダブルダッチのイベントも、地域の方からのご提案頂いた企画でした。「なわプラーザ」の発起人のひとり、林月子さんは、たまプラーザにダブルダッチが定着することになったきっかけを、こう話します。「もともとこの地域で新聞配達をしていた大学生が、日本体育大学でダブルダッチのサークルをやっていたんです。彼らが地域の子どもたちに教えてくれることになって、それを見ていたお母さんたちもやり始めたら楽しくてすっかりハマっているんです。」こうして『美しが丘ダブルダッチクラブ』がつくられ、今では小学生から50代の大人まで幅広い年代が70人近くも参加。中学生のグループは全国大会に出るなど実力を発揮しています。また母親によるグループ「なわプラーザ」も結成され、地域のお祭りでパフォーマンスを披露するなど精力的に活動。ダブルダッチが、町の多世代交流の場にもなっているのです。

「こんなまちになったらいいな」の願いを込めたウィッシュツリー

フェスティバルコートの会場では、パネル展示等に立ち寄る人々から、「こうなったらいいなと思うたまプラーザ」についてのご意見をいただき、地域の皆さまと一緒に「ウィッシュツリー」をつくっていきました。子育て世代が多かったせいか、子どもの遊び場や育児に関する意見が目立ちました。なかには、こうしたワークショップやまちづくり等に興味はあるけれど、今は子育てが大変なため参加が難しいという方も。
ウィッシュツリーの内容をいくつかご紹介すると、「子どもから学生、若い人、お年寄りまで交流できる場があるといい」「児童館を増やしてほしい」「街並みに椅子をたくさん置いてほしい。お年寄りに優しい街を」などの希望が挙げられました。

またこれまで、ワークショップに参加された方々からの感想も、これを機に伺うことができました。
A.Sさん(女性・40代)は、普段出会わないような人と話したり、一緒に町歩きをしたことがとても刺激になったと話します。
A.Mさん(女性・40代)は、ワークショップに参加したことで、民間のマンションや住宅だけでなく古いまま残っている官舎なども活用することが大切ではないかと気付きました。
また、N.S.さん(女性・40代)からは「まちはあらかじめできていて、そこに住むだけのものだと思っていたが、自分たちでつくっていける部分があるのだと感じた」という心強いコメントが寄せられました。

オープンワークショップでは、地域住民の皆さまから約600件ものご意見、アイデアをいただけました。寄せられたご意見、アイデアは「次世代郊外まちづくりワークショップ」での反映していく予定です。引き続き、「次世代郊外まちづくりワークショップ」はこれから3月まで行われます。今回のオープンワークショップは、より多くの地域住民の真様に現在進行中の「次世代郊外まちづくり」の一端を知っていただく、よい機会となりました。

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