イベントレポート
2015.03.04(水)
低炭素杯2015に参加して、次世代郊外まちづくりの活動をPRしました
次世代に向けた低炭素社会の構築を目指して毎年開催されている「低炭素杯」。地域性や団体の特性に応じた個性的な温暖化防止の取り組みを全国から募集し、発表や交流を通じて情報やノウハウを共有したり、地域のベストプラクティスを全国に展開していこうという催しです。
今年の「低炭素杯2015」は、低炭素杯実行委員会(実行委員長:小宮山宏)の主催、環境省とプラチナ構想ネットワークの後援により、2015年2月13日、14日と2日間に渡って開催されました。
この「低炭素杯2015」において、約1700組の応募団体から、厳正な審査を経て選ばれたファイナリスト39団体に、なんと次世代郊外まちづくりに関連するふたつの団体がエントリーされ、2月13日に4分間のプレゼンテーションを行ないました。
両日とも快晴に恵まれたイベント当日、会場の東京ビッグサイト会議棟・国際会議場は多くの観客や関係者で埋まりました。団体数が多く長丁場となりましたが、発表内容は多彩で工夫が凝らされており、4分間のプレゼンでは短いと感じるほどでした。資料をしっかりと用意し、丁寧な説明をする団体もいれば、寸劇を交えて笑いを誘ったり、くまもんなど地元のゆるキャラが登場するユニークな発表もありました。また、会場内にはパネル展示もあり、休憩時間には大いに賑わっていました。
39団体のトップバッターを飾ったのは「スマートコミュニティ推進部会」でした。登壇した東急電鉄都市開発事業本部の東浦統括部長は、近年、スマートコミュニティ推進部会で取り組んでいる「家庭の省エネプロジェクト」について、スライドを使って説明しました。エネルギー使用量の“見える化”は、省エネを目指すにあたってとても大切なことです。その“見える化”に気軽に挑戦できることと、省エネを達成すると地域通貨を獲得できる仕組みを作ったことでたくさんの参加者が集まり、CO2排出量の大量削減に繋がったことをPRしました。そして最後に、この取り組みが全国に広がるよう呼びかけました。
28番目に登場した「特定非営利活動法人森ノオト」は、次世代郊外まちづくりの住民創発プロジェクトの企画の一つ「たまプラーザ電力プロジェクト」の活動をPRしました。子育て世代の主婦を中心としたグループが暮らし目線で始めたエネルギーシフト活動が、いつからか地域の“理系のおじさん”たちを巻き込んで、ついには株式会社まで立ち上げたストーリーが、楽しい寸劇と紙芝居によって発表されました。“理系のおじさん”登場のくだりでは、この日、会場でいちばんの笑いが起こり、来場者に大きなインパクトを残しました。
「低炭素杯2015」への参加は、全国に次世代郊外まちづくりの活動を紹介する貴重な機会となりました。これからのまちづくりにはもはや欠かせない低炭素社会に向けた活動に、次世代郊外まちづくりも引き続き取り組んでいきたいと思います。