イベントレポート
2023.03.23(木)
「田園都市からはじめる ゼロカーボンフェスタ」を開催しました
2月11日(土)、スプラス青葉台で脱炭素社会の実現に向けた啓発イベント「田園都市からはじめる ゼロカーボンフェスタ」を開催しました。会場には青葉台エリアの方を中心に200人を超えるたくさんの方にご来場いただきました。
今回のフェスタは、地産地消やフードロスなどの「食」や、太陽電池などの「エネルギー」をテーマにした展示や講演会、子どもを対象にした楽しみながら脱炭素について学んでもらえるようなワークショップ、脱炭素視点での住宅リフォームセミナーなど、脱炭素について興味を持ってもらえる、さまざまな内容を盛り込んだ内容となりました。
慶應義塾大学厳研究室のワークショップは家族連れに大人気。どうすればCO2排出量を減らしつつおいしいカレーを作ることができるかを、親子で一緒に考える様子が印象的でした。
横浜あおば小麦プロジェクトでは地産地消をPR。寺家エリアで作ったお米を使ったおにぎりを始め、青葉区産の小麦を使ったパンや、青葉台で採れたはちみつなどを販売しました。
東急(株)、(株)東急Re・デザイン共催の「エコなお家で快適な暮らしを!ゼロカーボン×住宅セミナー」では、住宅リフォームの視点から考える脱炭素について、参加者の皆さんが専門家のアドバイスを熱心にメモを取っていらっしゃいました。
神奈川県立元石川高校の選択科目「アントレプレナーシップ」に、「高校生が考えるひろがるAOBAエシカルライフ」をテーマに授業協力させていただいたご縁から、フェスタの場でも生徒さんから発表してもらいました。当日は有志の生徒さんが各チームで考えた提案内容を披露。授業で触れなかったテーマ設定の背景や、苦労話などもお話しいただき、生徒さんたちの発想の豊かさ、柔軟さに驚かされました。
桐蔭横浜大学が開発した太陽電池「ペロブスカイト」に関連した2つの企画を実施。太陽電池といっても室内光でも発電可能という優れものです。フェスタではペロブスカイト太陽電池の充電でNゲージを走らせました。未来への希望につながる取り組みとあって、多くの方がブースに立ち寄り、学生さんや先生方から説明を聞かれていました。ほかにも、桐蔭横浜大学特任教授 宮坂力氏による「ペロブスカイト太陽電池が拓くエネルギー地産地消の社会」と題した講演も開催しました。こちらの講演の様子はアーカイブでご覧いただけます。
また、当日は山中竹春横浜市長も会場に訪れ、展示を見ながら学生と意見交換をし、宮坂力特任教授からの説明に対しては深く耳を傾けていました。
スプラス青葉台3階の「青葉台リビングラボプラザ」では、横浜美術大学、三菱ケミカル(株)、マナブデザイン(株)共催で、「ソアロン」という木から作られた布を使った子ども向けの染色ワークショップを開催。参加者は2人1組の親子連れが多く、巾着袋とハンカチに染色しながら、環境に優しい新たな素材に触れながら、脱炭素を大人も子どもも学びました。
スプラス青葉台会員の有志団体「ぱんのみみ」では、売れ残って廃棄されてしまうパン=「ロスパン」を削減する活動を行っています。会場ではその取り組みを紹介しました。
今回のフェスタは、脱炭素化の取り組みををはじめるきっかけになることを目的に企画しましたが、想像以上に地域の方々の意識、関心の高さを感じました。来年度はフェスタで得られた地域との繋がりを活かし、地域の皆様と一緒に、勉強会、ワークショップを行うことで、脱炭素社会に向けたライフスタイルを提案していきます。