イベントレポート
2025.01.23(木)
郊外住宅地における脱炭素のまちづくり「カーボンポジティブまちづくり」
次世代郊外まちづくりでは、これまで実施してきた様々な脱炭素社会の推進に向けた取組(※1)を踏まえ、今年度から住宅地における脱炭素のまちづくりを進める取組として「カーボンポジティブまちづくり」の検討を開始しました。郊外住宅地の脱炭素化に向けては、全国的にまだ有効な手段が確立されていない状況であるため、次世代郊外まちづくりの特徴である産学公民の連携により実現手法を検証していきます。
2024年度は、東京大学まちづくり研究室の小泉秀樹教授のご協力のもと、脱炭素に関する国内外の先進事例や認証制度等の知識をインプットの場として、学識者をお招きし、関係者向けの勉強会を2回実施しました。
▶ 2024年10月23日(水)第1回「カーボンポジティブまちづくり勉強会」
講演「郊外住宅地のポジティブな再生に向けてEcoDistricts/Just Communitiesの考え方」
講師:東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻 村山顕人教授
トークセッション:小泉 秀樹教授、村山 顕人教授
テーマ:都市計画分野の気候変動緩和・適応策、エコディストリクト、
名古屋市中区錦二丁目地区 での取組(錦2丁目エリアプラットフォーム)等
▶ 2024年11月29日(金)第2回「カーボンポジティブまちづくり勉強会」
講演:「カーボンポジティブまちづくりの可能性~フランス・エコカルティエ認証制度と地区事例から考える~」
講師:明海大学不動産学部 西村愛准教授
トークセッション:小泉 秀樹 教授、西村愛 准教授
テーマ:環境配慮まちづくり、フランスの持続可能な都市政策、エコカルティエ 等
勉強会は両日とも「Shibuya Open Innovation Lab SOIL」を会場とし、オンライン参加を合わせて50名程の関係者が参加しました。この勉強会を足掛かりにし、今後の次世代郊外まちづくりのカーボンポジティブまちづくりに向けた検討を進めていきます。
(※1)「次世代郊外まちづくり」脱炭素に関わる取組
◆ 2013年~2014年
「節電・省エネ」を市民参加、まちぐるみで実現する「家庭の節電・省エネプロジェクト」を実施し、地域電力の見える化やガスの見える化、それに伴う地域マネーの社会実験に取り組み多くの地域住民の参加を促しました。
・2013年度リリース(東急株式会社)https://www.tokyu.co.jp/image/news/pdf/131009.pdf
・2014年度リリース(東急株式会社)https://www.tokyu.co.jp/image/news/pdf/140530-2.pdf
・「家庭の省エネ・節電プロジェクト」(2014年度)
https://jisedaikogai.jp/report/2014shoene-project1
https://jisedaikogai.jp/report/shoene-project2
◆ 2022年~
「田園都市からはじめる ゼロカーボンフェスタ」、慶應義塾大学と共同出展によるワークショップなどの啓発イベントの実施の他、東急ライフィア(株)と共同で活動拠点WISE Living LabにEV充電スタンドを設置する実証実験、勉強会「ゼロカーボンセミナー たまプラ大学 特別講義」の実施を通して脱炭素化に向けた取り組みを地域の方にお伝えしてきました。
・「田園都市からはじめる ゼロカーボンフェスタ」
https://jisedaikogai.jp/report/zerocarbonfesta
・「WISE Living Lab EV充電スタンド」
https://jisedaikogai.jp/report/ev-station
・「ゼロカーボンセミナー たまプラ大学 特別講義」
https://jisedaikogai.jp/report/zerocarbon-tamapura
・脱炭素啓発イベント「脱炭素を楽しく学ぼう!」に慶應義塾大学と共同で出展
https://jisedaikogai.jp/report/zerocarbon-event20231009